ランドルフ・コルデコットについて
ランドルフ・コルデコット(1846−1886)

英国の中部イングランドのチェスターに会計士の息子として生まれる。学業に秀で、才能に恵まれた少年時代を経て、15歳から26 歳まで銀行員として働く。

1871年、アーチストとして生きる決意でロンドンに移り、新聞雑誌のイラストレーションや挿絵の仕事をしながら、王室アカデミーに絵画や金属レリーフを出品。

芸術家としての地位も確立していく。

一方、ラトリッジ社の子ども用絵本トーイブック・シリーズのワルター・クレーンの後継者として起用され、1878年から亡くなる前年の1885年まで、毎年クリスマスの時期に2冊ずつ、合計16冊の絵本を描いた。

17世紀後半から産業革命を経て、物質社会、環境破壊、精神の荒廃にさらされていた英国社会で、市民が日常的に手にすることのできたトーイブックにコルデコットが再現した田園の自然や昔からの庶民の笑いと涙を唄った絵本は絶大な人気を博した、という。


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